2016年 建築学会大会(福岡)

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2016年の建築学会大会が福岡大学で開催されました.
研究室からは修士・博士を中心に15名が参加.

昨年の関東開催,東海大学での大会は実行委員でしたので,はらはらでしたが他支部開催は気楽なもの.今年はPDでのパネラーに初体験の建築デザイン発表会での招待講評など,刺激の多い大会でした.最終日に,環境系の国際化と学会の役割をテーマに懇談会が開催されており途中から参加.最後の久保田先生の発表とディスカッションのみ参加.国際課といえば,ISOなどの作成にもっと参加しましょう,とか国際共同研究をもっとしましょうとか,学生をもっと送りましょう,とかもう何年も言われててきたことが,ここでも繰り返されたようで,それにややドメスティックな問題として黄表紙,ジャーナルの国際化,英語での論文投稿の問題が加わった感じ.日本語で論文を書く意義についても,東北大学の持田先生が強く主張されていましたが,この辺は世代間での危機感(すでに受容している世代と逃げおおせた世代)の違いではないか.母語で論文を書けることこそ,国際競争力の源泉であるとの主張には強く同意するのですが,だからといって英語で発表しない理由にはならないのではないかと思う.
このところ,文系の先生方との共同研究を始めたのだが,彼らの流儀にディスカッション・ペーパーというのがあって,英文ジャーナルには査読に時間がかかるのも多いので,とりあえず速報的に発表して業績としても認めるものとして認知されているらしい.ディスカッション・ペーパーを引用したりもするらしい.もちろんディスカッション・ペーパーと最終的に投稿される論文の内容は同一(査読プロセスでの修正はあろうかと思いますが)なので,業績の重複にならないように,ジャーナルに採択された場合はディスカッション・ペーパーは取り下げるらしい.既に引用されたりしていたらどうなるのか,よく分からないが.いずれにしても,先の議論を上手く収めようとしたら,
「黄表紙を査読付きのディスカッション・ペーパーという位置づけに落として,同一内容での英語ジャーナルへの再投稿を認める.」

とすれば良いのではないか.
従来通り,黄表紙を業績として認めるところはそうすれば良い.最初から英語ジャーナルしか相手にしていない研究者は,すでに関係ない話なので負担が増えるわけではない.日本語で投稿された内容で優れたものには,英語ジャーナルへの投稿を勧奨,あるいは英語化支援といったことも可能になる.

さて,セッションの最後のほうに,もっと東南アジアの教育体制の充実に,建築学会は貢献すべきだ,というような意見を言ったが,言いながらまったく期待していないことに気づく.中堅のパネリストの話を聞いていても,もういい加減にせい,的な爆発寸前のマグマのようなものを感じる.あんまり,無体なことをいいつのるのなら,もう見捨てまっせ! 建築学会.的などころにまで追い詰められているのか,追い詰めているのか.いろいろ考えるところの多い学会でした.

 

 

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