カンボジアより~2012夏~3

こんにちは、M2の鷲谷です。
ここ数日間の研究活動内容の報告を致します。
一昨日は、プノンペン中心部にあるSorya Martというデパートの屋上階に上り、プノンペン市を一望しました。遠くには、高いビルも建ち始めていることが分かります。


その後は、早稲田大学石山先生設計の広島ハウスを見学してきました。一昨年から変わっていまして、中には教室みたいなものが設けられており、子供たちのたまり場になっていました。


保井くんもカンボジアをだいぶ気にっているようです。

昨日は、プノンペン市のマスタープラン(2020 Livre Blanc)の内容を確認するとともに、研究テーマ・内容について4時間ほど議論をしました。ただの環境配慮型住宅の政策提言を行うだけではなく、プノンペン市の将来像・政府の方向性・経済発展に伴う生活の変化と調和を取れた政策提言を目指すべきではないかという結論に達しました。

我々のチームの中で、唯一の女性として逞しく頑張っているかずえちゃんです。

夜には、我々が大変お世話になっているカノウ先生とのディナーに参加させて頂きました。その場には、建築家・建築学科の講師が4名いらっしゃって、全員がカンボジア王立芸術大学の卒業生でした。プノンペンの大学において、建築学科の講師のほとんどがカンボジア王立芸術大学の卒業生だそうです。
カンボジアの不動産・建築業界の状況を学ばせて頂き、色々と考えさせられた一日でした。

この国に来て思うことは、我々が持っている人脈の多くは、このような飲み会から始まっているということです。
本日の報告は以上です。
ではまた。

カンボジアより~2012夏~2

こんにちは、M1保井です。
一昨日、昨日の研究活動内容の報告を致します。
一昨日は、カノウ先生にご指摘いただいた点を考慮した上で、現地の学生に協力してもらうための資料づくりを行いました。
作業風景
昨日は早朝より、カノウ先生、現地の学生とアンケートやスケジュール等の打ち合わせを行いました。
現地の学生との打ち合わせ
夜は、カノウ先生、学生9人と一緒に懇親会を行いました。
現地の学生との懇親会
また、最後の写真はプノンペン市内の裏通りの写真です。
プノンペン市内裏通り
現地の人しかいない、表通りとは雰囲気の違った道でした。
本日の報告は以上です。
ではでは。

カンボジアより~2012夏~

こんにちは。
カンボジア班M1の保井です。
一昨日無事カンボジアに到着しました。
現地より、昨日の研究活動報告を致します。
午前中は、プノンペン市内の町並みやテラスハウスの現状等を歩きながら視察しました。

午後は、カノウ先生との打ち合わせを行いました。
ここでは、我々が行う調査内容の調整やフィードバックを頂きました。
また、ここ一年でのカンボジアの変化やカンボジアの建築業界・不動産業界の話しをたくさん教えて頂きました。

その後、夜はカノウ先生のお知り合いの先生達と共に懇親会を行いました。
カンボジアの人たちは、みんな笑顔で気さくな方ばかりでした!

今後も、こちらの方と交流を深めつつ、よりよい成果をあげられるよう研究を進めて行きたいと思います。
以上、現地からの報告でした!

20120714 早稲田まちづくり国際シンポジウム


後半最初の北原啓司先生の講演。共生の由来として浄土教の共生「ともいき」を説明。
かつて黒川紀章が「共生の思想」で「ともいき」を「きょうせい」として説明し、一般化したのですが、元は黒川記章も通った東海高校の校長をしていた椎尾弁匡先生が熱心に研究されていた思想。黒川紀章は高校時代の校長先生の話を建築的思想に応用したわけです。
そういう根本に立ち返って、「共生(きょうせい・ともいき)」さえを見直そうとするところに、3.11以後のまちづくりの変化を感じます。

シンポジウム第1幕。
千葉大の村木先生が分散型エネルギー、
東大の横張先生が都市内緑地と農
東大の中村先生が都市河川
URの北奥さん
が登壇
緑系はいいよな~ という感想。市民の緑や農に対する関心は高いし、空き地はどんどん出てくるし。いろいろ問題はあるにせよ、大きな障害というものがそれほどない。
一方、水系やエネルギー系は、既に生態系か完成しており、それをどのように置き換えるか? そこに経済性があるのかないのか? ということが常に問題となる。水系では雨水もまとめて処理する合流式の問題は分かるのだが、これからどう整備するかではなく、既に完成してしまっているわけで、では河川の水を再生するためにもう一本雨水らの管やシステムを別に整備する経済的合理性が果たしてあるのか? 仮にあったとしてもそれに対する市民の了解が得られるのか? どうすればこれをブレイクスルーできるのか? 先生方も悩んでいる。
エネルギーにしても、エネルギーの最適に合わせて都市を考える必要を村木先生は最期におっしゃられたが、そんな事は地域冷暖房をやっておられる先生が、20年以上取り組まれていたことで、仮に計画できたとしても経済情勢の変化が大きすぎで、なかなか上手くいかない。最新式の大型発電機の効率が50%を超えて、将来的には60%を視野に入れて開発が行われており、発電所周辺に排熱を利用する施設を集中させれば(プールや病院、宿泊施設や温室など)、なかなか分散型電熱源のメリット見いだせない。なにより、新規開発ならあり得るが、現在系統に依存するシステムができているところを分散型コジェネに置き変える手法が果たしてあるのか? 私自身、考え方としてはこちら側の方が好きなのだが、難しいことが分かっているだけに、都市計画分野にも解がないことにちょっとがっかり。
経済合理性ではないところに解があると僕は思っているのだけれど、つまり、人が大事だと思うこと、お金を掛けてもそれをやる価値があると認識すること、それ自体が楽しいこと、が大事だと思っているのだが、最期に中村先生が、もっと子供が川で遊べることが大切と言われたことに、時間はかかるのだが、結局これしかないのかなあ~と、思う。

20120629 DECC 大阪節電シンポ


大阪大学中之島センターにて「DECCに基づく業務用建築物の夏季節電方策 シンポジウム」が開催されました。私も昨年実施した節電実態調査の結果を報告。180名ほどが参加され節電に対する関心の高さが伺えます。
昨年の経験からは、効率よく、負担少なく、如何にピークを抑制するか。ということ。しっかりと現状を分析し、冷静に対策すれば、それほど難しくないことがちゃんと伝わっていればいいのですが。
経済産業の赤松さんの現状と対策の説明は、いつも分かり易く、熱いものがあり引き込まれるのですが、彼が協調したのは、計画停電は幾重にも張られた対策の最後の砦であって、ほとんど予定は無いということ。今、節電しないとこれから数時間後に計画停電しますよ! と緊急地震速報よろしくメールが流れたら、民生業務や家庭部門では相当減るはずです。ベースとしての堅実な対策と、非常時のこの対策があれば、ほぼ心配は無いように思います。

2012.05.30 日本景観学会春季大会のご案内

日本景観学会 2012年度春期大会
日本景観学会は、2012年6月17日(日)、東京大学にて春季大会を開催致します。
震災から1年余が経過し、ようやく復興も軌道に乗りつつあります。防潮堤の再建や集落の高台移転など、地域の土地利用・景観に大きな影響を与える計画が進行しています。これらの計画は、地域を復興させ、災害時の人命を守るために不可欠でありますが、同時に、日々の生活の利便性や景観の維持・向上にも配慮される必要があります。春季大会では、復興・産業・暮らし・生活・景観の調和について、各専門家の視点から、現状と課題を報告いただき、パネルディスカッションにおいて今後のあり方を追求したいと考えております。
大会実行委員長 山路永司 (東京大学 教授 日本景観学会理事)
日程:2012年6月17日(日)
会場:東京大学工学部1号館15号講義室、ほか
主催:日本景観学会、後援:農村計画学会
プログラム
 10:00 – 12:00 一般発表(口答、ポスター)
 13:30 – 17:00 シンポジウム「震災と景観」
 17:30 – 19:00 懇親会
※参加申し込み、一般発表の募集を文末に記載しています。
シンポジウム「震災と景観」
  13:30 –      開会挨拶
  13:40 – 14:20  鈴木隆介(中央大学名誉教授、地形学)
            「自然地形・土地利用・景観の調和」
  14:20 – 15:00  中井 祐(東京大学教授、まちづくり)
            「復興まちづくりと景観」
  15:00 – 15:40  五十嵐敬喜(弁護士、法政大学教授、土地利用・景観)
            「復興と土地利用」
  15:40 – 15:50(休憩)
  15:50 – 16:55  パネルディスカッション
            1)コメント(約10分間)
             平井節生(国土交通省 道路局 道路交通安全対策室長)
            2)パネルディスカッション
             登壇者:上記講演者、コメンテイター
            コーディネータ:山路永司(東京大学教授、農村計画)
 
  16:55 – 17:00  閉会挨拶
懇親会 17:30 – 19:00 於:工学部1号館13号講義室
参加申し込みなどはこちらをご参照ください

2012.05.15 スマプロ


スマプロの総会帰りの本庄早稲田駅ホームから。
この駐車場は新幹線通勤者向けのもので、約1000台分あります。駐車場の向こうには、ベイシアがショッピングセンターを計画中で立地法上求められる駐車場が1200台強。区画整理の対象60haの計画住戸数は800戸なので、1戸あたり2台として1600台。その他の商業施設、業務施設向けに計画される駐車場を併せると、4000台分以上の駐車場がこのままだと整備されることになります。
これでは最初からスカスカな街、スカスカな景観になることは約束されたようなもので、これを何とかするのがスマート○○というもんでしょう。我が社のスマートな技術が解決します! というアイデアあればぜひご協力ください。