Notes

2014 謹賀新年

謹賀新年
明けましておめでとうございます.
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます.
さて,新年の抱負をなどと思いましたが,なかなか上手いフレーズが思い浮かびません.どうしてだろうと考えてみますと,いろいろやり残したこと,積み残したことが多すぎて,新しいことを考えられない.そんなところではないかと思い至りました.そこで一年の抱負としては,何かとやりかけのことを整理して,成果として結実させる一年にできれば,ということにしたいと思います.
正月に取りかかった本,「スタンフォードの自分を変える教室」(ケリー・マクゴニガル)の中に,日々の自分の決断を認識するというような内容のページに,「食べ物に関する決断を一日に何回くらい行っていると思いますか?」という問いが例として出ていました.被験者の平均的な回答(自覚)は平均14回だったそうですが,実際に記録を取ってもらうとなんと227回だったそうで,食べ物に関してだけでも200回以上の決断を無自覚にしており,一日の量たるや・・・・という内容でした.また,その続きに,「人は気が散っているほど誘惑に負けやすい.つまり良い判断ができない」,例えば電話をしながら買い物をすると,本来買うつもりではなかったものを買ってしまいやすくなる.というような知見も示されていました.
このような最新の知見は何も新しいことではなく,例えばとんちで有名な一休宗純が好んで揮毫した七仏通誡偈というお経では,仏教の生き方を
諸悪莫作(しょあくまくさ) もろもろの悪を作すこと莫く
衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)     もろもろの善を行い
自浄其意(じじょうごい) 自ら其の意(こころ)を浄くす
是諸仏教(ぜしょぶつきょう) 是がもろもろの仏の教えなり
と書き起こしていますが,内容はマクゴニガル博士の指摘とほぼ同じであることに気が付きます.違うところと言えば,仏教では善悪の判断が入っていることでしょうか.
いずれにしても,毎日毎日,一瞬一瞬の刹那において,善く生きれるよう頑張りたいと思います.
(ソクラテスの「ただ生きるな、善く生きよ」というのもありましたね)