Notes

20110622 ARの使い道


大久保で開催された高校の同窓会に参加。正式な同窓会ではなく、上京する友人(この度、地方議員に当選)のお祝いなのだが、地元での開催だけに参加しないわけにはいかない。同じクラスだった友人は少ないのだが、社長おり議員おり、ITおり銀行おりで多士済々でなかなか刺激的。つながりの場がFacebookというところも今時らしい。
さて、となりに座った岩本くん。(株)ストームというところでARの開発をしている。ARはAugmented Realityの略で、拡張現実と日本語では訳される。拡張現実はわかるが、Augmentはいかにもわかりづらい。元々の意味は補強するという程度の意味なので日本語とも少しずれている。名前がもう少しこなれてくると、ヒットするかも知れない。
さて、拡張現実は現実のライブ映像に、仮想の映像を重ねたりする技術。携帯のカメラで街をビデオ撮影すると、お店の情報が表示されたり、工事中の建物が映像のなかでは完成していたり、見えないものを見えるようにしたりと、まさに現実に映像として見える情報を補強する技術である。
写真は岩本君がデモとして見せてくれたもので、現実には敷地のボードに社章が書いてあるだけなのだが、それを撮影しているカメラの映像では建物が写っている。会社のWebのビデオでは、見えない壁の中の鉄筋が見えていたりというデモ映像もあった。現実のプレゼンでも、壁の中の断熱材を見えるようにはしたりするので、そのAR版ということになろうか。
なかなかおもしろい技術なのだが、実際どう使いこなせるか、なかなか悩ましい。壁の中が見えるのもおもしろいのだが、壁の中の写真が貼ってあればそれで事足りる。そういう写真を貼りたくないという現場には使えそうなのだが、具体的なシーンが思い浮かばない。プレゼンにはそれぞれ得手不得手があり特化している。模型には模型、CGにはCGの良さがあり、また大きさも重要だ。つまり、資料を張りたくないということは、その場がプレゼンの場ではなく、日常ということなので、それを活かさなければならない。またiPadにせよiPhoneにせよ、その小さな画面を通してみる拡張現実に価値がなければならない。
何も建っていない土地を見ながら、竣工後のモデルをARで挿入して、セットバックやら高さを検討する。というようなあり方はあり得るように思うが、モニターがもう少し大きければなあと思う。このときのライバルは現実をCG世界に取り込むVRか。
いずれにせよ本庄プロジェクトもあるので、もう少し考えて見たい。