Science Council of Asia 2017 (SCA2017)に参加

Science Council of Asia 2017 (SCA2017)に参加しにマニラに行ってきました。
アジア各国の学術会議の合同会議ということで、テーマはジェンダーから貧困、建築から衛星まで多岐にわたります。同分野の発表が少ないのがやや不満ですが、その分他分野の研究を聞けるのが面白い。例えば文系の人が再生可能エネルギー戦略をどう考えているか? と、水系の人が将来予測にどのようなmethodologyを使っているか? など、聞けば共通点があることが多い。

我々からは、BELDA研究のアンケート結果を2報オーラルで発表。集合住宅ZEHと将来普及予測をポスターで発表。いずれも異分野と思われる研究者から、なかなか鋭い質問が寄せられた。学生も英語で頑張って答えてくれていました。

アジア学術会議は、各会議対等なのだが、日本学術会議の肝いりという側面もある。アジアにおける日本のプレゼンスを高めるのに大いに役立っていると思うのだが、日本の参加者が少し少ないのが少々残念。現事務局長は元建築学会長の吉野博先生で、先生のお声がけもあって建築関係の参加者が比較的多い。なかなか国際会議が行われない東南アジアの地での会議で、機会は大切にしたい。これまで参加した流れでいうと、シェムリアップ(カンボアジ)→コロンボ(スリランカ)→マニラ(フィリピン)と、なかなか面白そうな場所が続いている。来年以降の予定は、噂ではバングラデシュ→ミャンマー→ブルネイ となるようだ。

いずれにしても、欧米も大事だが、これからのフィールドはアジア・・・・特に蒸暑アジアだと思うのだが。

アジアの多様な建築を理解し アジアの建築を考える

建築家協会の会報の巻頭インタビューに取り上げて頂きました。アジアといっても対象はもっぱら東南アジア。
アジア建築家協会の総会が東京で開かれるにあわせて、我々の研究にも関心を持ってくれたようだ。
インタビューをまとめたものなのだが、現時点における研究を整理するにはよい機会だった。

インタビュアーの今村創平先生が最も聞きたかったのは、果たして西洋に対抗しうるアジア、東洋独自の建築の在り様、あるいは生活像や幸福といったものがあるやなきや、ではなかったかと理解しているのだが、現時点では悔しいかなはっきりとした答えは持ち合わせていない。「ある」と思って取り組んではいる。数年後にはもっとしっかりと答えを持ちたい。

IMG_5200

「エコまち塾」 出版されました。

京橋でのエコまちフォーラム(副代表をしている社団)の活動をまとめた本が出ました。
少し前になってしまいますが、一昨年の「エコまち塾」の内容をまとめたものです。

僕のパートでは、建築の省エネ対策の経済的側面と制度などから、マーケットトランスファーについて書きました。

IMG_3966_compressed

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから購入できます。

IMG_3966_compressed

CSA国際会議 二日目

IMG_0893カンボジアSCA国際会議

午前中、学生は広島大学の久保田先生に連れられて農村見学。政府支援でバイオガスを利用している民家見学。
午後一番目のセッションで大田さん登場。内容は、カンボジアにおける大学でのサステナブル建築教育について。
緊張して声が小さい、大きい会場なのに、字が小さい(高口研の悪しき伝統!)。
が全体としては、非常に内容の濃い発表でした。