Notes

090301 修計・卒計・修論講評会

卒計と修計、そして各系の早苗賞修論の講評会が57号館であった。元は大隈講堂でやっていたが、大隈講堂の改修が入り中断。来年は再び大隈講堂に戻る。
審査会でしゃべり過ぎたと反省し、多の先生の講評をなるべく聞くようにと心がけていたら、講評する機会を逸する。一度は発言しないとと思っていたが、ここぞと思ったときに、前の話が長引いたり盛り上がったりと、不覚を取ってしまった。
審査会から少し時間がたっているためか、プレゼンがPPTになっているためか、前回とは随分と印象が違う。審査会では、やや厳しめの感想を持ったのだが、講評会ではずっと良い印象。審査会では直前に図面を見ており、その印象が強いせいであろう。つまり、図面での表現力は落ちているが、共同設計としての構想力やプレゼン能力は良くなっていると言うこと。図面の力不足は先生方も指摘されたところであるが、要求提出図面に矩形図が無くなっているなど、こちらの姿勢の影響もあろう。来年度の要項はもう一度教室で議論されそうである。
さて、卒計は一度見ているが、修計は今回が初見。ここ2年間のデザイン力の違いには眼を見張る物がある。ここでも、いくつかコメントを考えたが、的外れな気がして思いとどまる。一つはテーマと計画された「モノ」とのずれである。着眼点も良い、問題意識も良いのだけれど、それを建築的に解決する課題に落とし込む段階で、自分が作りたいモノとテーマに乖離ができ、それを消化できていない。そんなことを考えていたら、石山先生や新谷先生が同じ趣旨を発言。悔しい。この問題は卒計でも同じことがいえるが、議論への教員の関与が、もっと求められる所だろう。しかし、この世代は合同設計世代であり、いくつかにその影響が見られたのは収穫でだった。