アジア都市環境学会 台北 本番
台北中心部にある、福華国際文教會館にて、第9回アジア都市環境学会大会。開会しました。
今回のテーマは「Sustainable & Smart Community Development」。流行の単語を並べた感がしないでもありませんが、少し並び替えると、もう少し本質が分かるのではないかと思います。例えば
Sustainable Community Development In Smart
という具合です。
Sustainable は目指す状態で、
Community Development は対象
Smart は手段
であって、三つそろってようやく意味をなすわけです。
このところのスマート流行は、目標も対象もあやふやで、スマートだけが一人歩きしてしまって、おそらく一過性の流行として消費されてしまうと思います。しかし本来の問題意識は現代社会の問題を、工学、社会学、経済学、政治など、智恵を出し合ってスマートに解決しようということであり、縦割り社会や世代間ギャップを分野横断的にどう乗り越えるのかということだったはずです。
ある勉強会で、アクセンチュアの杉原雅人氏が、
「アメリカのスマートシティは経済学者が主導」
「ヨーロッパのスマートシティは社会学者が主導」
「日本のスマートシティはエンジニアが主導」
と分析をされていました。
この裏にはエンジニアが主導する日本のスマートシティはうまく行っていない(いかない)という、まさに正鵠を得た指摘だと思います。
この状況は日本の社会のいたる所に見られるわけで、この問題をスマートに解決することこそスマートシティなのだと思います。
わずか一日の国際会議ですが、有意義な情報交換ができると期待しています。