BatEx Examplary Building
ブリュッセル市が支援しているパッシブ建築(年間の暖房エネルギーが15kWh/㎡・a以下)事例。たぶんこれがブリュッセルで見学できる最後か。工場跡地を利用したソーシャルハウジングプロジェクトで、表通りの1回は保育施設(見て回った施設には、保育施設を併設したものが本当に多い)。中庭を有した集合住宅で表からは見えないが、小さな公園的なスペースと庭も併設している。
工場跡地ということで、元あった煙突も残している。
ベランダを簡単なガラスでしきれるようにして、ダブルスキン的に使えるようにしているところに特徴がある。
このExamplary Buildingは写真のようなシンボルマークがあるのが、見て回った8棟の建築のうちこのラベリングを表示しているのは一棟だけ。事業目的には「ご近所への影響」というのもある訳なので、なぜなのか市の担当者に聞いてみたところ、「こういう事業を普通のことにしたいので、あえて目立たせるようなことはしていない」云々かんぬん。合点がいかないのでもう少し突っ込むと「多くがソーシャルハウジングなので、なんであそこばかりに・・・とか、そういうことが近所からわき起こるかもしてない。」とのこと。要は政治的な判断として、あまり目立たせることはしていないということらしい。
いわゆる「見える化」にもこんな問題があるんだな~と勉強しました。