ホーチミンのフローティングハウス
ホーチミン在の佐貫大輔氏のご厚意で、川縁に建つ個人住宅を見させていただいた。
立派なフレンチコロニアル風(たぶん。この写真の手前)の母屋の前庭を利用した若夫婦のための家。サイゴン川と幹線道路に挟まれた浸水域に位置するので、道路面からは1.5mほどFLが上げられた、親水害型の住宅。
一階は寝室で見せてもらえなかったが、収納に風呂場、トイレがある。二階はリビングとダイニング。周りをぐるっとテラスが囲み、建具を開放すれば周りの自然と一体化する開放的な空間となる。訪問時は室温30℃、湿度55%程度だったが、少し汗ばみはするが風が流れて、仕事をしたりおしゃべりするには問題ない環境。網戸が一部しかない(夜間に開ける想定の窓)ので、スプレーは必須らしい。
妙に親近感を覚えた佐貫氏。小さいアイコンで自分だと思って開いたら佐貫氏だった。
ベトナムとの縁は、未来開拓事業でハノイに作ったスペースブロック(設計はシーラカンスの小嶋さん)の担当者として常駐したことがきっかけらしい。自分もその前年に始まった同じ未来開拓事業で、富山の職芸学院に完全リサイクル型住宅の担当者として、島崎棟梁宅に居候していた時と重なるので、その背景もまた似ている。