Notes

20110315 夏に向けて何をすべきか

東京電力は夏の電力需要を
通常の気象条件の場合6100万kW
猛暑時6450万kW
と発表している(ちょっと古い)。もちろん、経済状況にもかなり左右されるので、大凡6000万kWと考えればよい。
このうち、福島原発分は
第一が469.6万kW
第二が440万kW
と二つ合わせて909万kW。
第一は廃炉が濃厚だが、第二も間に合わないとすると、ピークの15%が供給できないことになる。
さて、皆さん覚えていないだろうが、2003年に原発全機が停止するという事件があった。どうして停止に至ったかはここでは書かないが、思い出して欲しいのはその時も停電は無かったということだ。この時、東電は原発無しで発電できる限界は、5800万kWだとしていた。その後火力の新設やら廃炉もあったであろうが、基本的にはあまり変わっていないと思われる。意外とある。
では、この5800万kWを越える需要があるのは何日間、何時間程度なのだろうか?  おそらく、一日2時間から3時間。10日~20日程度ではなかろうか。
このあたりは、東電のHPを探してもなかなか見つからない(たぶんどこかにあるのだろうが)。夏に向けて様々な議論がされるだろうが、この辺は基本となるデータなので、東電さんは綺麗に整理して欲しい。
さて、これに対応する方法を二つあげる。
1.この際省エネを徹底して、従来比15%位の省エネができるようにしておく
  何度も書くが、民生家庭・業務部門なら、運用だけで15%程度は可能。もっと強制的にしようと思えば、電気料金を上げればすぐ15%程度は減る。産業部門は工夫が必要だが、土日や夜間をうまく使えば対応できるのではないか。
2.ピークは夏の20日程度。この際、皆で長期のバカンスを取ろう。
  この際、バカンス法を制定し、折角なので3週間以上の長期休暇を義務づける。この3週間を利用して、地震の復興ボランティアに参加できるようにすれば一石二鳥。おそらくヒートアイランド問題も解決できる。
どちらが簡単か、皆さんはどう思われるだろうか。