201111 明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
2011年、今年もよろしくお願い申し上げます。
今年の4月には、研究室も5年目に突入します。昔、尾島先生が
「研究テーマは5年ごとに見直して、新しいテーマに取り組まないといけない」
と仰っていましたが、これまで取り組んできた研究も改めて見直し、まとめるものはまとめ、また新しいテーマの種を仕込む1年にできればと思っています。
年末にかけて、旧知の何人かとお会いし、非常に有意義な意見交換ができました。共通するのは、非常におもしろい時代に生きているという興奮と自分が手ずからするという熱意です。学生の皆さんにも、そういう熱意を持ってやりたいことに取り組んでくれればと思います。
しかし、建築にとっては非常に大きな転換点であることは確かで、従来の新築中心、建築家中心のデザインでは、広い展望が描けないのも確かで、それに拘っていては、「おもしろい時代」を実感できないでしょう。
「おもしろい時代」の確かな流れの一つは、「ハード」から「ソフト」という消費財での価値観の転換が、建築や都市にも確実におよんできていることだろうと思います。社会的には「脱成長」といえるかも知れません。建物やインフラというハードはそれなりに整った。しかしそこにある「物語」があまりにも乏しい。つまらない。例えばそういう事なのではないかと思います。三菱一号館なども、それを埋める手立てとして、歴史をソフトとして活用しようとしているのだと思います。
そしてこういうことが、一番得意なのが建築関係者であることに間違いありません。
今年は本厄ということで、少しおとなし目に、取り組んで行きたいと思います。